プラントベースとは、植物性の食材を中心とした食生活を送ること。そんなプラントベースなライフスタイルを実際に送る人はどんな生活をされているのか、気になりませんか?
そこで今回は、プラントベースな料理をinstagramで発信されている森川さん(@toshi.morikawa)にお話をお聞きしました。
◆本記事のインタビュイー : 森川さん
幼い頃から食べることが大好き。「生きる力は食べ物から」との両親からの教えもあり、物心ついた時から「良い食べ物とは何か?」に興味を持つ。高校生の時に激太りした経験や間違ったダイエットで何度も失敗を繰り返す中、25歳の時に健康や美、地球環境、幸せとは何か?などを考える仕事と出逢い、今に至る。数年前からプラントベースや発酵食品、自然農法の食生活を学びながら楽しむ。
目次
自分の食べるものを大切にする。日常に散りばめられたきっかけ
ーーーー森川さんはいつからプラントベースな暮らしを取り入れられるようになりましたか?
森川:本格的に取り入れ始めたのは、2019年ごろです。
私は徐々にプラントベースな暮らしになって、今に至ります。
最初のきっかけは、21年前から現在まで勤めている
無添加やオーガニックな食品、環境に配慮した日用品を扱う会社でのお仕事でした。
自社の商品についての勉強が環境について考える機会になりました。
こんなに世の中プラスチックだらけでいいのか、
お水もペットボトルでたくさん消費されるのは正しいのか、など。
もうひとつその会社で印象的なことがあって。
扱っている商品のひとつにマルチビタミンのサプリメントがあります。
その商品は、原料の栽培と収穫から自社の認証有機農場で行い
加工まで一貫して行うほどこだわっているのに
このサプリメントに含まれる鉄分だけが化学的に作られたものでした。
「どうして鉄分だけが?」と疑問に思い会社に聞いてみたところ
、動物由来の原料を使わないためという回答で。
鉄分に動物の血を使う代わりにそういう材料を使っているということが
なんとなくずっと頭の中に残っていたんです。
ーーーーサプリメントの原料について知って、そこから動物性のものとプラントベースなもの、で意識するようになられたんですね…!
森川:そうですね。
あとは、4年ほど前にInstagramを始めてから
プラントベースに関する情報を多く受け取るようになり、
動物性のものを摂ることと二酸化炭素や環境負荷の関係など
いろんなことを知りました。
それから、無添加やオーガニックなど自然なものが元々好きで、
動物性の食材を摂ることも”自然”なことだと思っていました。
けれども、動物が食べているエサに農薬が使われていることなども知って。
それを食べている豚や牛を食べてしまうと、
せっかく自分で食生活に気をつけているのに、
意味がないんじゃないかって思うようになったんです。
ーーーーこれまでの食生活に疑問を持ち始めたんですね。
森川:はい、そこで、食生活を見直そうって決めたんです。
その流れの中で腸内環境についても勉強しました。
そこで小麦粉やアルコールと並んで、動物性の脂質も控えた方が良いと学んで。
そういうことがつながりあって
プラントベースに切り替えるのは、私にとってすごく自然なことでした。
食材への感謝が増える|プラントベースで心と体に起きた変化
ーーーープラントベースな暮らしに切り替えて、変化はありましたか???
森川:プラントベースを始める前、
顔やからだにすごく痒くて目立つ発疹や
ミミズ腫れのようなものが頻繁にできていて。
友人と会っても「大丈夫?」って聞かれるほどだったんです。
病院に行って、もらった薬を塗ったらおさまるけど、塗っていないときはすぐ出てくる…
お薬に頼るのでなく、自分で自分のからだを意識しないといけないなと思うようになりました。
そして、プラントベースを始めて、続けている今、その症状がなくなったんです。
ーーーーすごい!よかったです。体の不調がなくなるのは嬉しい変化ですね…!
森川:性格も変わったような気がします。
穏やかになったというか、おっとりした性格になったというか。
ずっと仲良くしてくれている友達からも、良い意味で別人になったってよく言われます。
植物ってゆっくり育ちますし
そんなエネルギーをすごくもらっているんだと思います。
ーーーー私もプラントベースな暮らしを取り入れるようになって、穏やかになった気がします。
森川:不思議ですよね!
食べたもので心と体はできていると感じます。
気持ちの変化もあって。
プラントベースな暮らしを始めたら、食材への感謝が増えた気がします。
地球で幸せに暮らしていく中で、地球環境のために何かしたい。
そんな時に動物性を少しやめているというだけでもいいことをしている気分になりますね。
ただ、外食やお友達の家で動物性の食材が出てきた時は
ありがたくいただくようにしています。
ーーーー外食のときはどうしたらいいのか迷う人も多いですよね。
森川:やっぱり目的が大事ですよね。
私は夫と食生活や健康についてよく話すことも多いので
家でもプラントベースな食事を食べているのですが
お友達と会う時は、お友達との時間を楽しむことが目的。
会話や楽しい時間を優先した時に
食事に動物性の食材があったとしても、邪険にすることはないですね。
やっぱりバランスって重要だと思います。
プラントベースは生活がクリーンになる
ーーーー森川さんにとって、プラントベースって楽、ですか???
森川:めちゃくちゃ楽になりましたね!
お肉を買わなくなってキッチンまわりがすごく綺麗になりました。
排水溝も綺麗なままで、変なぬめりもない。
お肉を焼き終えた後の油を放置しておくと、冷たくかたまってしまいますよね?
でもあれが、プラントベースにすることで全然起こらないから洗い物も楽。
とても快適です。
ーーーー生ごみが減るとか、生活が楽になる良い点もたくさんありますよね。
森川:そうですね。
これからプラントベースを始めるという方も
ぜひこの生活の快適さを感じてほしいと思います。
新しい食との出会いを楽しむことが続ける秘訣
ーーーープラントベースな暮らしを長く続けられる秘訣は何ですか?
森川:野菜をたくさん食べる中で
農家さんの体験とかも参加するようになって。
農家さんとのつながりが増えたことも
楽しみのひとつになっています。
それから、私、食べることが大好きなんです。
なので、プラントベースを始める前は
野菜だけでお肉を抜くと、お腹が空くんじゃないかなって思っていて。
でもいざ始めてみると、お肉に代わるものを探すのがすごく楽しい。
ライクチキンも美味しくて満足感がすごくあります。
環境に優しい食べ物を今はいろんなブランドが頑張ってくれているので、
これからも期待し続けたいなって思います。
ーーーー新しい食材との出会いが多いのは、プラントベースの良いところな気がします!
ーーーー森川さんのお料理、すごく美味しそうなのですが、おすすめの料理を教えてください!
森川:マクロビの方と出会った時に、高野豆腐や凍り豆腐の唐揚げを食べたらすごく美味しくて!
「美味しい」を経験してもらうには、唐揚げって良い入口になる気がします。
高野豆腐や凍り豆腐の場合は、細かい残ったものは集めてミンチにしたり。
そしたらフードロスもなくて済みます。
ぜひ、これからプラントベースを楽しみたいという方は、唐揚げを作ってみてほしいなと思います。
ーーーー実は、プラントベースって食事がすごく楽しかったりしますよね。素敵なお話、ありがとうございました!!
◆執筆者プロフィール
河原あい
1995年生まれ、福岡出身。大学・大学院で環境問題や栄養学、微生物について学び、環境共生学の博士号を取得。地球と自分のためにできることとして2020年からプラントベースな暮らしを取り入れる。現在はフリーランスで栄養学やプラントベースに関する記事を中心に執筆中。
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