インタビュー

【自分の心に優しいものをチョイスする】ピラティスインストラクター YAYAさんに聞く、プラントベースな食卓。

プラントベースとは、植物性の食材を中心とした食生活を送ること。そんなプラントベースなライフスタイルを実際に送る人はどんな生活をされているのか、気になりませんか?

そこで今回は、カラフルな食卓をInstagramで発信されているYAYAさん(@88appy)にお話をお聞きしました。

◆本記事のインタビュイー : YAYAさん
ピラティスを軸とした姿勢改善と、アーユルヴェーダを軸とした消化力や体質に合わせた食生活改善指導が専門。
何をどう食べたら良いの?という質問が多かったことから、日々の食事をInstagramにて発信中。
日常生活で無理なく継続する方法を伝えている。
Polestar Pilates®Comprehensive-Studio/Reformer/Mat・Body Control Pilates® Antenatal & Postnatal (産前産後)英国アーユルヴェーダカレッジ認定アーユルヴェーダビューティーセラピスト・英国アーユルヴェーダカレッジ日本校認定ライフカウンセラー・健康管理士一般指導員の資格を持つ。

自分の食べるものを大切にする。日常に散りばめられたきっかけ

自分の食べるものを大切にする。日常に散りばめられたきっかけ
YAYAさんInstagramより

ーーーーYAYAさんはいつからプラントベースな暮らしを取り入れられましたか?

YAYA:2020年4月から始めました。
一番初めのきっかけは、自分の体調不良で食事の見直しをしたことです。
食に関するドキュメンタリーを観ているうちに
飽食の裏にある飢餓の問題や
環境負荷に関する問題にも気づいてしまって。

これまでの自分の食生活を変えたいと思い
少しずつ取り組んでいってたら気づいたらプラントベースな食卓になっていました。
食べるものに対する環境負荷が大きいものを選ばないというか。

ーーーー実は私も2020年からプラントベースな食事を取り入れるようになったんです。
ちょうど一緒です!
では、3年くらいプラントベースを続けていて、YAYAさんの中に変化はありましたか??

YAYA:元々、グルテンフリーや無添加の生活を7〜8年くらい続けていて。
そのおかげかプラントベースを続ける前から体調は割と良い方でした。

プラントベースにして一番変わったことで言えば
自宅での料理のしやすさが大きいです。
片付けもすごい楽で。

あとは、やっぱり野菜や果物をたくさん食べるので
自然と抗酸化物質(フィトケミカルなど)が摂れる。
だからか、疲れにくくなった気がします。
身体がおもだるい感じがほぼなくなりました。

ーーーー料理のしやすさ!逆に大変になるのでは??と身構える方も多いですよね。
具体的にどんな変化があったんですか???

YAYA:私、もとからあまりお肉や魚を触ることが得意じゃなくて。
ぬめり感とか、生臭い独特のにおいとか…
なので、家で調理をするときは
ちょっと耐えつつ料理したりしていました。

プラントベースの食事に切り替えると、そういった
調理の我慢が減って、洗い物も楽になって
すごく快適です。

基本的に穀物や野菜って、下準備もそこまで必要ないですしね。

ーーーー素手で触ることに抵抗の多い人って結構いますよね…!
心の変化はありましたか?

YAYA:なんとなく、今では
お肉が環境負荷の大きい食材であることは周知されてきたかなと思うのですが、
「でもやっぱりお肉は美味しいし、野菜ばっかり食べられないよ」
って声もよく聞くんですよね。

私も以前はお肉の環境負荷を理解しつつも買っていたんです。
その頃と比べると、すごく心が軽くなった気がします。
少しは良い選択をできていることが、心の健康に繋がっていると思います。

自分の食事の選択が、10年後も続けられるかという視点

自分の食事の選択が、10年後も続けられるかという視点
YAYAさんInstagramより

YAYA:私、普段考えることがあるんです。
私の食事って、みんなが10、20、30年後続けられるようなものなのかどうなのかって。
そしたら、奪い合うことなくみんなが続けられるし、今より健康にもなれるし
ハッピーな未来になるって確信できたんです。
だからといってもちろん押し付けはしないけど、みんなが真似してくれたらいいなって。
幸せが広がっていくような気がして。

それが私の発信にも繋がっていますね。
プラントベースの食事です!とは言わないで、
でもよくよく見るとお肉や魚を使っていない、みたいな。

自分のからだに良いことと
環境に良いことをしよう、の
両立がプラントベースですが、
ゆるくで良いんじゃないかなと思います。
それが週に一回とかでも意味がある。
私自身もミートフリーマンデー(※)っていうところから始めました。
(※週1回、月曜日からお肉を食べない生活にトライしてみる取り組み)
地球のこと、自分のからだのこと、
週に1回考えてみる機会をつくることにも意味があるんじゃないかな。

こうしなきゃ!って決め込んでガッチリやっていたときもあったんですけど
今はゆるく取り入れて、すごく楽に続けています。

ーーーーすごくわかります。
きついことはたとえ意味があったとしても続かないですもんね。
自分のお買い物、消費の選択が今後長い間続けられるか
っていうのは、ひとつの軸になりそうですね。

YAYA:地球が不健康なまま自分だけ人間だけ健康でいられるとか
そんな都合のいいようにはできてないし、
逆もまた同じ。

だからどちらにとっても無理のない形で
優しい選択を続けていくことを大切に考えています。

旬を楽しむのが、プラントベースを楽しむコツ

旬を楽しむのが、プラントベースを楽しむコツ
YAYAさんInstagramより

YAYA:プラントベースな食卓にしたら
すごくカラフルになりました。
例えば、筋トレをする人はブロッコリーと鶏むね肉と
…って感じの食事を想像する人が多いになると思うんですけど
プラントベースではそうはならない。
見た目が色鮮やかになります。

ーーーー野菜や果物でカラフルな食卓になる、すごいわかります。
YAYAさんのInstagramで紹介されているご飯も、確かにカラフル。

YAYA:そうですね。ほんと、意識しなくても彩りはよくなります。
何気なくつくったお料理がカラフルだとテンションが上がりますよね。

あと、「旬を楽しむ」こともプラントベースを楽しむコツだと思います。

例えば、
3月くらいから紫外線が増えるから、リコピンを摂りましょう!
というメッセージをよく目にしますが
まだ肌寒い、旬ではない時に夏野菜のトマトを食べることって
ヘルシーなのかと言われると、私にはわからないですね。

トマトには身体を冷やす性質もあるし
抗酸化物質ってリコピン以外にもたくさんある。
であれば、人参とか旬の食材で栄養素をいただくのが良いのかなって思います。

やっぱり旬の野菜・果物は栄養価も高い時期ですし、
代謝効率もよかったりします。
旬を外れた作物って、無理やり作っているので環境負荷も大きいんじゃないかなと。

季節をいつものスーパーで感じられる、
価格も一年を通して一番安くなる、
味も濃くておいしい。
何よりそこに住む人にとってその時期に必要な栄養素が詰まっている。
旬ってよくできているなと思います。

外食は楽しむもの|決めすぎずにできる範囲で食事を楽しむ

ーーーーちなみに、外食とかってどうされていますか???

YAYA:元々外食は多かったんですが
コロナ禍以降、外食の機会が減りました。自分が食生活を変えたこととは関係なく。
ほぼ自炊になりましたが、たまには外食もしますよ。

1人でいく場合はプラントベースのものが選べるレストランを選びますが
友達と行くときはお店のこだわりなく行きます。

私は関西に住んでいるんですが
実は東京ほどプラントベースな料理が常時提供されるお店があまりないんです。
あっても営業時間が私のライフスタイルに合わず、行けない場合も多くて。

そんな中で
普通のお店にもプラントベースなオプションがあったら良いのにな、と思います。

コロナ以前は海外旅行によく行っていたんですが
結構海外はそういう食事のオプションや表記マークが当たり前にあって。

ーーーー確かに、海外では宗教的に食事の種類も幅広くあるから
ヴィーガンマークやグルテンフリーマーク、ハラールマークがありますよね。

YAYA:そんな環境なら、自分の主義とは別に、気分だけでも選べる。
例えば「お肉使ってないお料理ってどんななんだろう?」と
好奇心で気軽にチョイスできる。
そういう世界が日本にもあると嬉しいなって、すごく思います。

ーーーー普通のお店に行った時はどうされていますか???

YAYA:プラントベースの選択肢があればそれを選びますが
そうではない時は、環境負荷の大きさを考えて、
それもなければ小さなお肉をいただくこともあります。
特に友人とのご飯の時は
その時間を大切に、楽しみに行っているので
その場でできる最大限の選択をするって感じですね。
毎日その食生活を続けるわけでもないですし。

友達づきあいも変わらずいられる方が私にとっては平和だし
周りの人にお店選びで煩わしい思いをさせてしまう

のも違うと感じていて。

なので、私は「プラントベース」でできる範囲の選択肢をとっています。

ーーーーなるほど…結構YAYAさんは「食生活」に対する想いが強いですね!!

YAYA:SNSの発達とかで世界中のグルメにアクセスできるようになって
毎日ステーキ、明日はお寿司、次は中華料理…
そんな食生活はやっぱり不自然だし、自分のからだはもちろん地球にとっても負担ですよね。

昔の日本ではお肉は毎日食べるものではなく
お祝い事などの特別な日にいただくものだったってことを考えると
日々の食事はプラントベース、
特別な日はみんなで一緒に素敵な料理をいただく、で
バランスを取れば良いんだと思います。

ーーーープラントベースって、ヘルシーな暮らしを「続けられる」秘訣なんだなと思いました…!

YAYA:そうですね!
やっぱりガチガチに決め込まずに
その時の選択肢の中で
自分の心と環境に優しいものをチョイスすることが
続けられる秘訣な気がします。

自分にとってのベターな選択を知っておく

自分にとってのベターな選択を知っておく
YAYAさんInstagramより

ーーーープラントベースって難しくない…ですよね???

YAYA:そうなんですよ!!
いろいろな意見はもちろんあると思いますが、
一番心配されやすい栄養バランスも
「プラントベースだから勉強しよう!!」
「プラントベースだと何が足りないんだろう?」
ってなった時期もあったんですけど
例えば全然タンパク質は足りてないことはないし、
不足しやすいものって、プラントベースだから足りてないとかじゃなくて
普通にみんな足りてなかったりする。
そもそもの自分のからだを知って、そこから普段の体調と、食事を見直すだけ。

もちろん今までお肉や魚ばかり食べてあんまり野菜を摂らない人が
そこからお肉や魚を抜いてしまうだけだったら何も摂れてない状態になっちゃう。
その代わりにお豆腐や大豆ミートを取り入れるのは、自然なことの気がします。

食べたものって、しっかり消化・吸収されないと意味がないですよね。
どれだけ鶏肉を食べても、私たちが鶏になることはないのと一緒です。
だから、鶏肉を食べないことそのものは問題にならなくて。
あれが足りていない…これが足りていない…となるよりも、
さっきも言ったようにカラフルな野菜や果物で摂ったらいいんじゃないかなって思います。

ーーーー確かに。
これまでの食生活から、動物性の食材を抜くだけではなく、プラスオンで別の食材を足す、だけ。

YAYA:
私達が食べているのは栄養素ではなくて、食べ物なので
タンパク質がどうっていうより
どんな食べ物を食べるかってことを考える方が食事の時間が楽しいですよね。

あとは、自分にとってのベターな選択を知っておくと、難しさはぐんと減りますね。
あれもこれもダメ、ゼロにしなきゃ、という選択はしなくてよくて
「ちょっとだけ自分に良さそうな方」を選ぶだけでいいのかなって。

そのうち自然と、自分にとってより良いものが目に入ってくるようになる。

必ずしも毎日ベストな選択をする必要はなくて!
例えば、今日は疲れたからお惣菜を買います、ってなった時に
自分が良さそうって思うものを選べるって
結構気が楽になりますよね。

ーーーーこれからプラントベースな暮らしを取り入れる方や、現状取り入れられている方にも、自分にとって無理のないベターな選択肢を持っていてほしいですね。今回はお話いただき、ありがとうございました!!!

◆執筆者プロフィール
河原あい
1995年生まれ、福岡出身。大学・大学院で環境問題や栄養学、微生物について学び、環境共生学の博士号を取得。地球と自分のためにできることとして2020年からプラントベースな暮らしを取り入れる。現在はフリーランスで栄養学やプラントベースに関する記事を中心に執筆中。

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