インタビュー

【地球で暮らし続けたい】湘南でベジライフを楽しむicuraさんに聞く、プラントベースという選択。

プラントベースとは、植物性の食材を中心とした食生活を送ること。そんなプラントベースなライフスタイルを実際に送る人はどんな生活をされているのか、気になりませんか?

そこで今回は、プラントベースな焼き菓子や海沿いの暮らし、環境に関するメッセージをinstagramで発信されているicuraさん(@veg.icura )にお話をお聞きしました。

◆本記事のインタビュイー :icuraさん
九州出身。大手コスメ企業などでヘアメイクアップアーティストを8年間経験。
出産を機に、プラントベースのライフスタイルへ。現在は、会社員の傍ら、店舗を持たない動物性不使用 グルテンフリー スイーツブランドUhuru by icuraをオープン。東京や湘南でPOPUPを開催するなど、サステナブルで地球環境に優しい食を届ける。Instagramでは、家族が満足するプラントベースのレシピを公開中。

きっかけは海の汚れや環境問題。地球と子どもの未来のための選択

――――icuraさんはいつからプラントベースな暮らしを始めましたか??

icura:始めたのは2020年の1月。
宇宙飛行士の毛利衛さんの番組がターニングポイントになりました。

番組の内容としては、環境問題について。

これから飢餓や海洋プラスチックゴミの問題もどんどん増えていく。
地球があと10年もないかもしれない…というお話があったんです。

番組では食事や日々の暮らしから環境のためにできることも扱われていて
そんなやり方もあったのか、と衝撃を受けました。

――――環境問題を扱った番組がターニングポイントになったんですね…!
以前から環境問題に興味があったんですか?

icura:元々、都内に住んでいましたが
結婚をきっかけに2019年に湘南(神奈川県)に引っ越してきて。
その時住んでいた家は、海が目の前だったんです。
夫が海のアクティビティがすごく好きで
海に入るのがお互いのコミュニケーションツールになっているくらい
2人でよく海に行っていました。

でも、すごく海が汚れていて。
場所によってはサーフィンすると体中ドロドロになるほどで、臭いもすごくて。

湘南に引っ越して間もなく結婚して、子どもが生まれたこともあって
子どもの未来も含めて
環境が抱える問題に対して私でも何かできることがあるんじゃないかな
と考えはじめるようになっていましたね。

――――海が好きなのに、海が汚れていく様子を見るのは、なかなか辛いですね。

icura:海やその周辺のゴミを拾うことなんかも考えたんですけど
当時は結局回収したものが海外に輸出されていたので
苦しんでいる方々が沢山いることを知り、
別の方法があるんじゃないかなって思ったんです。
別の場所にゴミを押し付けてしまっているような悲しい気分にもなったりして。
ゴミ拾いが毎日続けられるアクションのゴールではないな、と思いました。
そんな時に観た番組をきっかけに、プラントベースな暮らしを取り入れるようになりました。

――――食事、毎日取り入れるものから変えていくっていうことですね。なるほど。

体と向き合い、無理のないゆるやかな選択をする

体と向き合い、無理のないゆるやかな選択をする
icuraさんinstagramより

――――2020年からプラントベースな暮らしを始めて、icuraさんに変化はありましたか??

icura:それが、すっごいあって!
私これまでずっと、なんとなく眠いというか、ずーっと疲れている感じがしていたんです。
体が重くて、寝ても寝ても寝足りないというか。

寝ないで働くのがかっこいいって言われるような雰囲気も前は強かったと思うんですけど
それにも正直ついていけてなかったんです。

それが、プラントベースな食事を始めてから、そのなんとなくの不調から解放されて体が楽になりました。

目覚ましもいらなくなって、朝がきたら自然と起きられる。
生活サイクルが整うようになりました。

――――え、すごい!なんとなくの不調って、仕事だけじゃなくてプライベートにも影響しますよね…よかったです…!!

icura:そうそう。
あとは、もともと酷かった生理痛もなくなって。
薬を飲んでも効かないくらいだったんですけどPMSも辛くて。毎回号泣しちゃうような。
会社も休むほどだったのが全くなくなりましたね。
小さいころから悩まされていた偏頭痛もなくなったかな。

――――生理痛、私も実践し始めた頃から軽減されました!わかります。すごい劇的な変化ですね。

icura:そうですね。
でも、実は悪いこともあって。ものすごい肌荒れが始まってしまって。
何かのアレルギーがあるのか、体にあってない食べ物を食べていたのかなと思っていたんですが、
外食でお魚を食べるようにしたら、肌荒れが治っちゃったんです。
あれ?と思って。

そんな時にヴィーガンの栄養学セミナーの講義を受けました。
そこで、講師の先生に聞いてみたら、
「体質的に、お肉が欠かせない、お魚が欠かせないという方もいるので、無理してやるものではないです。」
って言われたんです。

肌荒れが治らないことがすごいストレスになってしまっていたので、
それを聞いた時に救われた気がしました。

――――肌荒れ、辛いですよね。そうそう、人には体質というものがあるから、私も自分の健康を崩してまで無理をするものではないと思っています。

icura:本当にそう。
色々からだに現れる不調は心のサインでもあるので、
ゆるやかに選択するっていうことが自分の中でも大きかった気がします。
とにかく、無理をしない。

知り合いが管理栄養士で、ヴィーガンの考え方も好きな方なんですけど
その方はお肉を食べないと不調になるとおっしゃっていて。
環境のことを考えるとお肉は食べないほうがいいけど
少しは摂るようにしているってお話も聞きました。


icuraさんinstagramより

――――
お仕事もハードな中で食生活を変えるって結構難しいと思うのですが
プラントベースに切り替えるっていうスイッチは何だったんですか?

icura:私、ずっと小さい頃から、親に教えられていたんです。
地球に良い選択をするとか、地球は全て繋がっているとか。
だから、そういう価値観は幼少期から持っていました。

――――すごい、素敵な親御さんです。

icura:なので、昔から何かの問題解決になるアクションをしたかったんです。
でも、そういう空間にいくと打ち解けられそうな方が居なくて・・・
メイクも、オシャレも楽しみたい、みたいな人がいなかった。
私がそこにいるとなんか浮いている感じというか、何か我慢しなきゃいけないというか、居心地が悪くて。
自分が居心地悪い空間で活動することは持続可能じゃないって思いました。

それから、クルエルティフリーコスメ(※)の会社で勤めたのですが、
(※開発や製造過程、市場への進出において、動物実験を行っていないコスメのこと)
日本にはあまり「クルエルティフリー」や「ヴィーガン」という言葉も馴染みがなくて。
当時は全ての人に理解されるものではなく、
説明してるけど、いまいち伝わらない。
自分は環境のことに興味あるけど
やっぱり興味がない人って絶対にいて
そこを無理に変えようと働きかけることにも違和感があったんです。

そんな中で、何かに属するとかじゃなくて、
「毎日自分で続けられる活動ってないのかな〜」って思っていたので
すぐプラントベースに切り替えようっていうスイッチが押された気がします。
周りにはもともと同じような考えの人がいなかったから
食事から変えるというアイディアをくれる人もいなかった。
毛利衛さんの番組で初めて知って、もっと早く知りたかったなと思いました。

自分を変えられるのは自分だけ。
じゃあ自分のライフスタイルから変わってみようっていう大きなきっかけになりました。

お助けアイテムを見つけると安心できる

お助けアイテムを見つけると安心できる
icuraさんinstagramより

――――プラントベースのお料理についてなのですが、お肉の代わりとかどんなものを使われていますか??

icura:私の周り、大豆ミートが苦手っていう人が多くて。
「大豆ミート食べてみたけど大豆臭くてしんどい」とか。
でも、ライクチキンはめちゃくちゃ美味しいって好評です。
大豆臭さもないですし、「お肉みたい」って。

でも「これ美味しいよ」ってライクチキンを勧めると、まず言われるのが
「何コレ、変なもの入ってるんじゃないの??」って。笑

「全然入ってないよ、裏見てみて!」
ってラベル見てもらうと、「ほんとだ意外~」ってなって
食べると「美味しい」ってびっくりしてくれる。

――――ありがとうございます!!嬉しいです…!!!

icura:乾燥のものは洗って絞ってとか
時間があまりない人にとっては手間なのかなとか。

けど、スーパーでよく売ってある、乾燥じゃない、
ぱって開けるだけですぐ食べられるような大豆ミートって
結構いろんな添加物が入っていて気になるじゃないですか。
なのでなかなか手が伸ばしづらくて。

ライクチキンは変なものも入ってないし
調理も簡単で美味しいので
始めるには本当にベストなんじゃないかって思います。

裂いても、煮ても焼いてもよくて、ぱっと使えるんだ、最高じゃん!
ってみんな言ってくれています。

――――嬉しいお言葉、ありがとうございます。
おいしく食べて、気づいたら、「あれ、これってお肉じゃないの?」みたいな自然な入りがいいですよね。

icura:全然気づかずに食べてるっていうのが最高ですよね。
うちの夫がまさにそれで、少しずつ変わっていったから。
あと下味をしっかりめにつけるようにすると
自分以外の人も満足してくれる。

自分1人の食事はさておき、誰かに食べてもらうときに
薄味だったら「やっぱりお肉がないと満足できない」ってなるんだったら、
味をちゃんとつけて美味しく調理するのがコツな気がします。

――――いつも買う食材や調味料ってありますか???

icura:調味料にめちゃくちゃこだわるようになりました。
特にお塩。
お塩って産地によって味が違って、どれを使うかでできるお料理の旨味も変わる。
塩マニアになりました。笑
何の料理にどのお塩を使うかをチョイスするのがすごく楽しいですね。

最近美味しいなって思ったのが、豆豉(トウチ)で、
これで炒め物をすれば何でも美味しくなります。
他には熟成デーツでできたバルサミコ酢がお気に入りで
サラダとかマリネに使えて美味しいです。
カレーパウダーなんかもお手軽に使えて最高ですよね。

ちょうどライクチキンにもよく合う調味料があって!!
これつけて焼いて食べると、100%おいしいって言われる。

こんな感じで、お助けアイテムを持っておくのも、日々の工夫ですね。

新しいものと出会い、共有できる世界へ

新しいものと出会い、共有できる世界へ
icuraさんinstagramより

――――プラントベースのライフスタイルで、楽しかったことってありますか???
icura:私、もともと料理は全くできなかったんですけど、
プラントベースを始めると自分で作るしかないじゃないですか。
で、料理を始めたんですけど、作り始めたら料理がすごく楽しくなっちゃって。

前はお塩の味とか興味なかったし、風味や味わいを意識することもなかった。
さっきバルサミコスも紹介しましたが
当時はバルサミコ酢ってなに?って感じでした。笑
プラントベースで料理を始めたことがきっかけで新しい世界を知れました。
それで料理のスキルが身についたり知識が増えたり。すごく楽しいですね。

もともと旅行が好きなんですけど、
旅先で見つけるおいしい調味料という楽しみも増えました。

岡山の甘酒でつくったチョコクリームとか、あしたばジェノベーゼとか。
もう全部超超おいしくて!!宝探しみたいで本当楽しいです。

――――いいですね!確かに、これまでの調理方法からさらにスキルアップするというか。素敵です。

icura:あと、考えることや思考が似ているお友達がたくさん増えました。

目指していることとか、考えていることが一緒なので、お出かけも気が楽です。
自分がやろうとしていることに、
「それ最高じゃん!」って共感してもらえたり、
一緒にいろいろな活動にチャレンジしたり。
そういう友達のコミュニティが生まれたことが本当に幸せです。

――――3年続けるのって、習い事とかでもなんでもそうですが、難しいですよね。何か続ける秘訣があるんですか?

うーーーーーん・・・・・・・・・・
私、これから先もずっと地球で暮らしたいんです!
宇宙に出て行って暮らす未来もあるのかなって思うんですけど
自分が生まれた場所は、ここだから。
生まれた場所を、日々の行動で少しでも変えずに生きていけるなら
そういう選択をしていたい。
まったく変えないなんて無理なのかもしれないけど。

子どもの未来までちゃんと大切にしたいっていう思いも強くて。
子どもが大きくなるころにはみんな宇宙にいっちゃってるのかもしれないけど
海で遊ぶ経験、山で遊ぶ経験もしてほしい。

あとは…、がんばりすぎずに自分を大切にすることですかね。
余白がないと苦しくなっちゃう。苦しいことはなかなか続けられないじゃないですか。

それから一番には、なんでも前向きに楽しむこと。
新しいことに向き合うときって変革だから、絶対にストレスがかかっちゃう。
そこをどれだけ楽しめるかって、なんでも重要じゃないですか?
私の場合は、楽しむために色んな調味料にトライしてみたり
それを夫と食べ比べしてみたり。
「楽しもう!」って取り組むかどうかで、変わってきますよね。

――――もっとプラントベースな輪が広がっていくといいですね。素敵なお話、ありがとうございました!!

Uhuru by icuraプロフィール 
今の地球を知るきっかけになり、新しい”自由”を届けるグルテンフリーのマフィン屋さん。動物性を一切使用しないオーガニック食材を使用したスイーツは、1つ1つ心を込めた手作り。
Uhuruとは、アフリカの言葉で”自由”という意味。”動物性素材が入ってないと美味しくない”といった固定概念から解放され、Uhuruのスイーツを食べることで新しい”自由”を発見するスイーツ体験を届けている。

Instagram@uhuru_icura

◆執筆者プロフィール
河原あい
1995年生まれ、福岡出身。大学・大学院で環境問題や栄養学、微生物について学び、環境共生学の博士号を取得。地球と自分のためにできることとして2020年からプラントベースな暮らしを取り入れる。現在はフリーランスで栄養学やプラントベースに関する記事を中心に執筆中。

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本記事の内容を通して大豆ミートが気になった方におすすめなのが、ジューシーな新食感大豆ミート「LIKE CHICKEN!?(ライクチキン)」。

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