カラダと地球のことを考えて、口にするものを選ぶ人が増えています。そんなニーズにぴったりマッチした健康法が「マクロビオティック」です。今回は、マクロビオティックについて深堀りしていきます。自然と調和しながら、未来のために、今日からあなたができることのヒントになるでしょう。
目次
マクロ ビオティックとは
「マクロビオティック」とは、人・生き物・環境の調和を大切にしながら、健康を支える長寿法のことです。「栄養バランスの良い食事」と「ストレスの緩和」を心がけた生活を送ることで、健康を維持し、体質改善を目指します。
やり方は、時代と共に変化しており、指導者によっても若干手法が違う場合もありますが、基本の考え方は一緒です。
近年は、「健康維持・体質改善・治病・長寿」を目的として、雑穀や菜食を中心とした食事法のことを指す傾向が強くなっています。
マクロビオティックの起源
「マクロビオティック」は、意外にも日本を起点に広がりました。
哲学者・思想家・平和運動家として活動していた桜沢如一氏(1893〜1966年)により、1930年以降に「玄米菜食」として提唱されています。
玄米菜食は、東洋思想の「陰陽論」と明治時代に医師である石塚左玄氏が提唱した「食物養生法」を掛け合わせたもので、自然に則した食事法のことです。
そして、1950年以降に桜沢氏に師事していた久司道夫氏がアメリカに渡り、現地に合わせた玄米菜食を普及させ「マクロビオティック」として広がったのです。
そして近年、美容と健康を極める海外セレブたちがマクロビオティックを実践していることから、日本でも再注目されています。
参照元:マクロビオティックとは?基本食や実践によるメリットをご紹介
マクロビオティックを取り組むメリット
マクロビオティックを実践するメリットは、おもに次の3つがあります。
カラダにやさしく健康的なダイエットができる
雑穀を中心としたヘルシーな食生活を送ることで、美と健康を維持できます。
マクロビオティックは、食事と合わせて運動・休養についても配慮しながら進めていくので、カラダにやさしくダイエットができるのです。
心の安定
マクロビオティックは、心の安定にも繋がるといわれています。
胃腸に負担のかかる乱れた食生活では、カラダだけでなく心にも悪影響を与えるのです。マクロビオティックでは、ヘルシーで腹八分目の食事を基本とするため、胃腸の負担が少ないのです。
そのため、気持ちが明るくなったり、ストレスに強くなったりするといわれています。
地球にやさしい
近年、多量に廃棄される食品について問題視されていますが、その問題解決の一手となるのが「マクロビオティック」です。マクロビオティックは、丸ごと食材を食べることを基本としているので生ごみが少なく、食品廃棄物を削減する一助になります。
また、地球温暖化の原因となるCO2の削減にも、「マクロビオティック」は有効です。マクロビオティックは、地産地消を基本としているので、フードマイレージが低いのです。
フードマイレージとは、食品輸送による環境への影響を測る数値を指します。フードマイレージが高いほど、CO2の排出量が多いということです。その土地の旬の食材を食べることは、地球とカラダにとって多くのメリットがあります。
マクロ ビオティックのキーワード
身土不二
身土不二とは、「カラダと環境は密接に関係しているので、住んでいる地域でとれる食材を食べることが大切」ということです。つまり、地産地消のことを指します。住んでいる地域の食材には、そこに暮らす人のカラダに合った作用が備えられているのです
例えば、寒い地域で収穫される野菜にはカラダを温める働きがあり、熱い地域で収穫される野菜にはカラダを冷やす働きがあります。
春夏秋冬により気候が変わる日本では、その季節に合った“旬”の食材を食べることが大切です。
一物全体
一物全体とは、「食材を丸ごと食べるのが大切」だという考え方です。食材一つ一つにも命が宿っています。大根であれば、葉・皮・根など全部がそろって“命”が成立しており、栄養バランスとしても丸ごと食べることで栄養のバランスがとれているという考えなのです。
陰陽調和
陰陽調和とは、その文字のとおり「陰と陽の調和がとれた状態」を指します。
そもそも陰陽とは、東洋医学などでも使われる古来の考え方で、「何事にも“陰”と“陽”というた相反する関係がある」というものです。
この二つのバランスがとれていることが「陰陽調和」として重要視されています
例えば、光があるから影ができる・暑い夏があれば寒い冬があるといったように、陰と陽のバランスがとれてこそ地球環境は成り立っているのです。どちらか一方だけでは成立しません。
マクロビオティックの世界では、陰と陽のバランスがとれている状態のことを「中庸(ちゅうよう)」と呼びます。
マクロビオティックの食事に関する原則
マクロビオティック食の基本となる考え方は以下のようなものがあります。
使う食材について
使用食材については、なるべく自然なものが良いとされています。
- 農薬不使用の農作物で、できれば有機肥料で育てられたものが望ましく、収穫後の保存も同様です。
- 加工食品は、余計な食品添加物や化学調味料を使用していないものが良いです。にがりなどの天然添加物は使用OKです。製造方法は、圧搾法などの古来製法によるものが望ましいです。
食材を選ぶ基準
「身土不二」(地産地消)を基本に食品を選びましょう。
原材料は国内産を原則とします。しかし、原材料が国内では手に入らないものなどは、輸入品でもOKです。輸入品には、収穫後に農薬が散布されているものが多いので、残留農薬に注意が必要です。
食事のとり方
- 食事の半分は雑穀にして、雑穀食を中心とした献立にします。
- 「一物全体」を基本として、野菜は葉・根・茎・皮などをできるだけ丸ごと使いましょう。また、米は白米ではなく玄米や分づき米が望ましいです。白砂糖など精製されたものはできるだけ避けましょう。魚は大きな魚よりも骨ごと食べられる小魚がおすすめされています。
- 水分については、体質や病状に合わせて加減し、特にのどの渇きに鈍感になる高齢者は十分な水分補給を心がけます。
- 糖分のとり過ぎは、カロリー過多になりやすいので摂取量を制限します。
- 塩分のとり過ぎは、高血圧や腎臓病などの原因になるので摂取量を制限します。
生活習慣に関する原則
マクロビオティックの食事法を実践するにあたって気を付けるべき生活習慣は以下のとおりです。
- 食事は、一口につき最低でも30回以上は噛んで食べること。
- 食事の量は、腹八分目を心がけること。
- 健常者であればおやつもOKですが、糖分には注意しましょう。
- お酒は、禁止ではありませんがあくまでお楽しみの一つなので、飲み過ぎには注意しましょう。
- ストレスを溜めないように、上手に発散すること。
- 十分に睡眠をとり、カラダをゆっくりと休めること。
- 適度な運動を毎日すること。
マクロ ビオティックに取り組む日本人の数
Vegewelの調査により、マクロビオティックに取り組む人の割合が明らかになっています。
2019年12月、20代から60代の一般モニター2399人(男性1197人、女性1202人)を対象にした調査結果によると、マクロビオティックに取り組む人は全体の2.3%だという結果が出ているのです。
2017年に行われた調査では、1.4%という結果だったので、この2年間で0.9%の増加がみられています。
まだまだ多いとはいえませんが、健康への関心の高まりがうかがえる結果といえるでしょう。
まとめ
カラダや地球のことを考えて、食事を見直す人が増えています。
earthmeatは、そんな方々の食事を応援するため、カラダと地球にやさしい「LIKECHICKEN?」という商品をつくりました。大豆からつくられた植物性食品100%の大豆ミートです。
健康なカラダと地球を守っていくためには、続けてこそ成果が現れます。「そのおいしさは未来へつづく」をモットーに、あなたが未来のために「食」を通して実践し続けられるようなおいしさです。
「カラダと地球のためにできること」
ぜひ、あなたも一緒に始めてみませんか?
LIKE CHICKEN!?のコラムでは、「高タンパク質・低脂質の食品を紹介!選び方やおすすめの調理法」や「ヴィーガンとは?定義やベジタリアンとの違いについて」など、からだや地球のことを考えた食生活を応援する幅広い記事を公開しています。
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